昔々、今でも下手くそなのに今よりずっとずっと下手くそだった頃の話。

ジャズトロンボーンというのがとにかくかっこ悪いと感じていた頃がありました。

トランペットやサックスがメインのビバップという高速のフレーズがジャズでは主流になり、天才的なテクニックを持つプレイヤーしか生き残れなかったトロンボーンにとって暗黒の時代。

J.J.JhonsonとCurtis Fullarという2人の天才プレイヤーの独壇場。他にもいるにはいるのですが、一般的なジャズファンと呼ばれる人たちからはこの2人くらいしか出てこないんじゃないかな。

僕はジャズトロンボーンには明確な型というものが存在しないように思います。

逆にトランペットやサックスにはまず学ぶべき型の模範がたくさんあります。レジェンドだらけ。

ただこの2人の天才トロンボーンプレイヤーを真似ようにも超絶技巧過ぎてほぼ不可能。僕には無理。

今は技術的にも開発され、速く吹くプレイヤーも多いのですが、その速く吹くという事に関してカッコイイとどうしても思えない自分がいました。

でも速く吹く事が世間ではカッコイイと思われているのだから…。と自分に言い聞かせ高速でスケール吹くような練習ばかり毎日していた。

正直つまらなかった…。

アドリブ中もスケールのことばかり考えてしまってただのコピーした音符の羅列。肝心の表現というもののカケラも無かったように思います。

今の僕の演奏はうるさいと思う人もたくさんいると思います。必要以上に鳴らしますもんね(笑)

これにこだわる理由はちゃんとあって、自分の限界まで鳴らすことにこだわって行こうと決めたのはこんな事があったからでした。

とあるホテルのパーティーに盲目の初老の男性がいらっしゃいました。演奏が終わって奥さんと一緒に僕の所に来られて握手を求められました。

そしてこうおっしゃいました。

「私は目が見えないのだけど、あなたの熱い音を聴いて私は音楽を聴いて初めて興奮しました。」

この言葉で誰から何を言われようが自分の吹きたいように吹いていこうと心に決めた瞬間でした。うるさく感じる人もいるけどちゃんと理解してくれる人もいる。

自分だけの個性。自分だけのスタイル。

それを見つけるために今はみんなにレジェンドと呼ばれるプレイヤー達をたくさん聴いて感性を養って欲しいのです。











20931035_317313208731163_574726109_o


NHKの成田りえさんがあっぷるワイドの中でリメイクして再放送してくださいました。
放送終了後たくさんの友達からメッセージが。感謝です。

みんなの注目度がまた上がりましたね。
成田さんありがとうございました!

この前紹介したJ-Squadの黒田卓也さんのインタビュー記事の紹介です。
一流と呼ばれる人の言葉はやはりカッコイイ。
是非読んでください。





黒田卓也。23歳
渡米。ニューヨークのJAZZスクールに進学渡米。ニューヨークのJAZZスクールに進学
Dragon― やっぱりJAZZといえばニューヨークなんですか?
黒田卓也(Takuya Kuroda)

断然ね。

ここにはアメリカだけじゃなく、

世界中のJAZZミュージシャンが

集まってくるから。

 

でも音楽でメシが食える奴なんて

ほとんどおらんのちゃうかなぁ。

 

本場のアメリカ人でさえ、

売れるまで10年かかるって言われる世界。

 

チャンスはたくさんあるけど

厳しい街でもあるよ。

でもやっぱりおもろいよね、 ニューヨークは。

31歳全米ラジオチャート3位

Dragon― すごっ!曲は自分で創ってるんですか?
黒田卓也(Takuya Kuroda)

そうやで。

カバーすることもあるけど、

 

このアルバムはほぼ自分で書いたな。

でも自分でもびっくりした。

嬉しいというよりあまり実感ないよね。

 

どっちかっていったら、

もっと頑張ろって思える出来事だったよ。

31歳世界ツアー開始

世界ツアー開始
Dragon― 世界ツアーやっぱり最高ですか?
黒田卓也(Takuya Kuroda)

最高やな!

自分がノってる時とかは、

本当になんとも言えん気分になる。

 

2000人くらいの観客がいて、

その人らが自分の音楽に

ノってくれてるのを見た時はまじでやばい。

 

“お前ら今日オレの演奏が聞けて良かったな”

くらいな気持ちになっとる。w

でもプレッシャーに

押しつぶされそうな 時も

けっこうあんねん。

 

昨日良かったから

今日も良かったっていう時は

ほとんどない。

 

調子わるいときは

早く終わってくれって思ってる。w

31歳本場NY BlueNoteで演奏

本場NY BlueNoteで演奏
Dragon― ミュージシャンをやってて 迷いや悩みってありますか?
黒田卓也(Takuya Kuroda)

折れそうになることはないけど、

考えることはけっこうあるよ。

 

俺らみたいなアーティストは

常に黒い不安はあるよね。

特にミュージシャンって

すごく抽象的なことやってると思うねん。

 

スポーツ選手と違って、

タイムが何秒縮まったとか、

目に見える絶対評価ないしな。

 

企業で働く人と違って、

年が経てばたつほど

給料上がるわけでもない。

逆に年いけばいくほど、

チャンス少ななって、 あせってくるんよ。

 

だから大事なのは

1年2年で スターになろうなんて

思わないことやろね。

 

これはガキの頃神戸で

ある有名なJAZZミュージシャンに

言われたことやねんけど、

いまホントそう思うな。

 

根気いるよなぁ。

実力がある奴が

有名になるわけでもないから。

 

正直運もいんねん。

だからこそシンプルに

自分はやりたいからやってる!

ってことを忘れちゃいかんよね。

野望『ジャズを一つのエンターテイメントにしたい。』

『ジャズを一つのエンターテイメントにしたい。』
Dragon― 野望を教えてください
黒田卓也(Takuya Kuroda)

ジャズを一つのエンターテイメントにしたい。

ジャズのイメージを変えていきたい。

 

日本でジャズって聞くと敷居が高い。

すごい小さいマーケットだと思う。

だからもっと再ブランド化していきたい。

 

ジャズって聞くとかっこいい、

って 思う人もいるかもしれんけど、

それは、陶芸だからかっこいい、

であって サッカーだからかっこいい、

じゃないねん。

 

知らないからすごい、じゃなくて、

みんな知ってるけどすごい、

に変えていく必要がある。

 

ダウンタウンの松本も言ってた。

今でこそお笑いは芸人は

かわいい芸能人と付き合ったりしてるけど、

ダウンタウンも昔は、

居眠りしてるじじいや

耳が遠いばばあばっかり相手してたって。

 

それと一緒。

俺もガキのころは、

じじばばばっか相手してたででw

なんで俺はこんなガキなのに、

聞く人は若い奴が

おらんのやって思ってた。

 

そのイメージをぶち壊したいね。

生きてるうちにやりたい

生き方『自分の剣を磨き続けることが最終ゴール』

『自分の剣を磨き続けることが最終ゴール』
Dragon― どんな生き方が理想ですか?
黒田卓也(Takuya Kuroda)

自分の剣を磨き続けることが最終ゴール。

自分のペースで

しっかり前へ進んでいける自分でいたい。

 

何で俺はこんなにがんばってんのに

ってことだけはいいたくない。

それは単純にがんばってないだけ、

 

こういう抽象的な仕事にはいったからには

しっかりとした抽象的なもんをもたんといかん、

ってこの10年で思うようになったな。

 

日本でツアーしときにも

メジャーレーベルの人から

君を売り出したいっていってくれたけど

なんか違うなーって思った。

 

ここまで10年、

せっかく頑張ってきたんだから、

そういう大人が餌をつり下げて

くるのは腹立つ。

 

かっこ悪いことはしたくない。

俺はブルーノートに出たい、とか

いくら稼ぎたい、

っていう物質的な目標とかって

あんまり興味ない。

 

物質的なゴールは

他人が決めることで、

それを思った瞬間、

やる気なくすね。

 

だから自分が大事にしてるもんとか、

抽象的なゴールを

しっかりと考えて大事にしたい。

自分の剣を磨き続けることが

最終ゴールやな。

 

だからこれから先、

いろんなことがあって

自分自身も変わっていくかもわからんけど

このまま同じペースでいきたい。

 

自分のペースでしっかり前へ進んでいける

自分でいたい。

 

贈る言葉『なんかあったら帰ってきたらええねん』

『なんかあったら帰ってきたらええねん』
Dragon― 世界に飛び出そうか迷ってる若者がいたら、たくささんならなって声をかけますか?
黒田卓也(Takuya Kuroda)

自分も色んな人に背中を押してもらい

ニューヨークにくることができました。

 

沢山の激励の言葉の中、

何故か一番心に響いたのは

「頑張れ」「根性」「シヌキでいけ」

「一番なってこい」といったものではなく

「生きてたら何とかなる、

なんかあったら帰ってきたらええねん」 でした。

ニューヨークにいけば、

すべての環境が変わり、

何もかもがゼロから創造する

と思ってしまっていた俺に、

それでもやっぱりそれは日本で

培った人生の延長上であるんだと

気づかせてくれました。

 

大きな決断の際、

大きな不安が誰にでもあるとは思いますが、

「一人」では無いと思うことで

視野が広がることもあると思います。



この楽器スライドトランペット(ソプラノトロンボーン)という楽器。
この前買おうと思ってオークションで競り合いの末負けてしまったんですけどね(笑)

この楽器を使って演奏する人はたまーにいるのですが、このワイクリフ・ゴードンというプレイヤーはダントツで凄い。

じつはこの方、僕の師匠のトミーさんのメジャーデビューのアルバムに参加していて元々はトロンボーンの名手。音楽大学の教授でもあります。

こんなプレイヤーとバトルかますなんてトミーさんもやはり凄い。

曲もメチャムズで超カッコいいのでみんな聴いてみて下さいね!



うっつー先生がなんでもブラスアンサンブルを始めたそうな。

この曲は中・高の吹奏楽部の時何度も何度もやらされた曲。

コンクールは嫌いだったけど、こういう曲は言われなくても誰よりも目立つために練習し、誰よりもでかい音で吹きまくって叱られたものです(笑)

いやーやっぱり何度聴いてもテンション上がるわ~!

原曲は吹奏楽ではなくこちらのT-SQUARE↓




律が通っているクラブチームの監督はまだ24歳ととても若く熱い。

今お盆休み中だけど監督からのメールによると、


「宿題に出したドリブルのトレーニングが終わったら必ず直接本人から僕に電話をかけさせてください。」


とのこと。

仙台に遠征したり、やる気のある子供ばかりなのでみんな一生懸命やっているし、練習でも観ていてワクワクする。

僕も熱い方だけど、彼には負けそう。

やっぱりハートが熱い人が何か行動を起こすと期待感が全然違うと思うのです。

みんなに電話させようとか、そこまで要求はしないけど宿題の半音階をしっかりやってくることを祈ってます。


昨日はトロンボーンとトランペットのパート練習。

これフィンガリングの必要のないトロンボーン吹きの僕が言うのもなんですが、

「どこでもできる練習」

ですよね。

アルトサックスプレイヤーの寺久保エレナさんはいつでもどこでも指を動かす練習をしているそうな。

というわけでトランペットのみんなは半音階(クロマティックスケール)を2週間後までにできる限り早くできるようにマスターしてくるという宿題を出しました。

これ基本の基本です。必ず楽譜の音符をイメージしてそれとリンクしながらマスターしてください。

一石二鳥の方法でいきましょう。




ツイッターでこんなつぶやきを見つけました。

聴いてる人は聴いてる。分かる人は分かる。

表現への意思と欲求は僕がこのバンドで一番大事にしたい譲れない所。

音楽の授業にありがちな、

「並んでる音符を間違わず上手に演奏できたらOK」

っていうのは違う気がする。これは並んでる音符を演奏しただけで曲を演奏したことにはならない。

自分で表現したいという欲求さえあれば練習すら楽しくなってしまうものなんです。

ちゃんと分かってくれてる人がいる。このツイッターとても嬉しかった。







前もちょっと紹介した報道ステーションのテーマソングを演奏しているJ-Squad。
超一流の若手で構成されているバンドですが直球でカッコイイ曲ばかりでとても好み。

性格的に小難しいのは好きじゃない(笑)パッと聴いてピン!と来るようなバンドです。

ちなみにこの

トランペット
テナーサックス
ピアノ
ベース
ドラム

というのがクインテットではスタンダートな編成です。
よかったら大音量で聴いてみて下さい。


同じ曲ですがそれぞれの楽器のソロの部分が全然違うのにも注目!


みんなのソロの自由曲がどんどん決まってきて僕にどんどん楽譜が届けられています。

これ全部僕がバンドアレンジしてコーチ陣で伴奏できるようにしておきます。

こりゃもう僕の夏休みの宿題ですな(笑)

その中でトロンボーンのリョウはアイネクライネというポップスを選びました。めちゃモテとか教本にはない普通のJ-POP。

はっきり言って今回選曲されたものの中で一番難しいです。でも自分で決めた曲。必ず自分のモノにしてカッコよくみんなの前で演奏してほしい。

自分で決めた曲なら必ずやれるはず。練習を練習と思わず時間を忘れるほど毎日没頭して欲しい。

このソロで演奏するというのが、自覚を促進して個々のレベルを上げる早道だと僕は確信しています。できないのに集まってやったって結局時間の無駄。

できない、悔しい、練習、できない、悔しい、練習。このスパイラルを「本番のソロで」たくさん経験しないとジャズに必要な表現力という個人レベルは絶対上がらない。

本番のソロでってのがミソなんです。誰のせいにもできない。自己責任以外の何者でもないからです。その曲がいい曲に聴こえなかったのは自分の演奏が良くなかったからなのです。

ジュニアのみんなには1人で人前で演奏するプレッシャーや楽しさや責任を今から学んで欲しいのです。

こんな活動の仕方してるジュニアバンドは日本でもそう無いはず。

1人1人がキラキラしてるヤツらが集まったバンドがカッコよくないワケがない。

夢物語と言われようが挑戦しよう。みんなならやれるはず。

↑このページのトップヘ